災害時情報空白地における初動情報収集方法の提案
カメレオンコードと新世代エンジンドローンの融合による革新的な災害対応システムをご提案します。阪神淡路大震災を東灘区御影で経験し、
東北震災では釜石で被災した経験から、初動情報収集の重要性を痛感しています。
能登半島地震が明らかにした課題
2024年5月27日、石川県庁で開かれた防災会議には、馳知事のほか通信や道路事業者の代表など約60人が参加し、能登半島地震を踏まえた防災力の強化について話し合いました。
情報伝達の遅れ
発災直後は被災者がどこに避難しているのかわからず、情報伝達や物資支援が遅れました。
道路状況の共有不足
人命救助の遅れにつながりかねないため、道路の被災状況が迅速に共有されることが必要です。
検証委員会の設置
災害の専門家など20人が選ばれ、被害状況の把握や避難のあり方、孤立集落の支援について有効な対策を検討します。
首相官邸での焦燥感
1月1日夜、官邸の執務室で岸田文雄首相は焦燥感に包まれていました。午後4時過ぎに石川県能登半島を震源とする震度7の激震が発生。首相はその約1時間後から、執務室で秘書官らと共に待機していました。
つけっぱなしのNHKのテレビは、アナウンサーが津波からの避難を呼びかけるだけ、炎に包まれる輪島市の市街地を映し出していました。だが、首相にもたらされるのは「道路が寸断されている」「生き埋めが発生している」といった断片的な報告ばかり。全体状況が分からないまま、刻々と時が過ぎました。
「公民館で孤立しているらしい」。そんな情報をもとに、ようやく探し当てた坂口茂・輪島市長と電話がつながったのは、午後10時過ぎでした。
衛星画像分析だけでは不十分
被災後、衛星画像の分析だけでは最適な救助は不可能です。現状では、どの現場で何が起こっているのか、何が問題なのか情報抽出し解析しトリアージするインフラが全く無い状態です。
情報空白域の発生
極端な被災を受けると被災情報空白域が発生し、救助活動が遅れます。
通信インフラの途絶
NTT西日本の通信サービスが石川県の一部エリアでご利用できない状況が発生しました。
具体的情報の不足
川の氾濫や山崩れなど、現場で何が起こっているか具体的な情報が得られません。
カメレオンコードの高い認識率
カメレオンコードは認識率が高く、様々な情報を瞬時に分析することが可能です。高速で複数のコードを一括読込でき、遠隔読取機能により上空50mから100mの距離からでも読み取ることができます。
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高速一括読込
複数のカメレオンコードを同時に高速で読み取ることができます。
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遠隔読取機能
上空50mから100mの距離から正確に情報を読み取ることが可能です。
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実証実験
神恵内村漁港での実証実験により、実用性が確認されています。
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災害報告の積み上げ
地方伝達ラインにより市町村等から積み上げて報告された被災数量、対応状況等のうち、主要な情報を一覧の形で集約します。発災直後は数時間毎にとりまとめています。
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総合防災情報システム
GIS(地理情報システム)を活用し、予め主要道路、学校、避難所等の基礎情報を整備しておき、発災後に入手する情報と組み合わせて地図上で視覚的に認識しやすく情報を整理します。
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初動活動の問題
計画はあるものの、今回の石川における初動活動には問題があり、初動情報収集のデジタル化が不可欠です。
災害対策本部で必要な情報
大規模災害時には、時間経過とともに必要な情報が変化します。極端な被災を受けると被災情報空白域が発生し、人命救助の遅れにつながっています
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発災直後
震度分布、浸水区域、津波情報、死者数、負傷者数、全半壊家屋の情報が必要です。
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発災後2~3日
避難者数、道路の通行止区間、断水区域、通信途絶区域、停電区域、鉄道運航状況の把握が重要になります。
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発災後1~3日
政府支援の展開状況、行方不明者の捜索状況、避難所の必要物資などの情報が求められます。

ここが一刻も早く急がれる人命救助の遅れにつながっている
被災地ポイント毎トリアージシステム
長時間飛行可能なドローン
エンジンドローンにより9時間の連続飛行が可能です。
高精度な通信インフラ
衛星「みちびき」との連携により、正確な位置情報を取得します。
即時分析機能
カメレオントリアージシステムにより、被害情報を即時に分析します。
情報表示プレートと減災インフラ
情報表示プレートプラットホーム兼備蓄倉庫の設置により、平常時から災害時まで一貫した情報提供が可能になります。
北海道から関東まで、多くの地域で減災インフラの整備が必要とされています。各都道府県の人口と世帯数を考慮した配備計画が重要です。
災害情報収集システムの改善提案
カメレオンコードとエンジンドローンを融合させた新しい災害情報収集システムにより、発災直後の情報空白域を解消し、迅速な初動対応を実現します。
発災直後の情報収集
エンジンドローンが被災地上空を飛行し、カメレオンコードを読み取ることで、リアルタイムで被災状況を把握します。
情報の即時分析
収集した情報をカメレオントリアージシステムで即座に分析し、優先度の高い救助現場を特定します。
効果的な救助活動
分析結果に基づき、救助チームを最適な場所に派遣し、人命救助の遅れを最小限に抑えます。
このシステムにより、過去の災害で課題となった初動情報収集の遅れを解消し、より多くの命を救うことができます。国は過去の災害から学び、このような革新的な技術を積極的に導入すべきです。